日本中の競馬ファンがハートを熱くした!!
どんな不利も跳ね返す、名実とも“最強牝馬”の称号にふさわしい
存在であることを、ウオッカは証明してみせた!!

【09’東京競馬場】
安田記念でのウオッカです。
前走、ヴィクトリアマイルを圧勝し、単勝オッズ 1.8倍の断然の
人気に推されたウオッカか。
それとも、女王を倒して海外への飛躍を目論む4歳の雄、3.7倍
の2番人気ディープスカイか。
人気も示すように、日本ダービー馬2頭の対決に注目が集まった
第59回GI安田記念。
レースは、高松宮記念の勝ち馬ローレルゲレイロがダッシュよく
飛び出し、昨年2着の香港馬アルマダも好スタート。
これを交わし、一昨年の2着馬コンゴウリキシオーが懸命に叩い
てハナを切って、レースの流れは速くなります。
そして勝負所の4コーナー。スーパーホーネットなどの有力馬が
スパート。熾烈な追い比べを演じる直線となります。
坂の手前、中団の内にいるウオッカを見て、レースを進めていた
ディープスカイが馬群を割って抜け出します。
最後方にいたファリダットも一気に強襲。大外を回っては、カンパ
ニーが脚を伸ばします。そして、ウオッカ・・・
しかし、ここぞという大事な場面で、前の馬たちが壁になって追い
出せないでいるのです。
女王を突然襲った直線の“落とし穴”・・・・しかし、ここからが彼女
の真骨頂。最強女王たる由縁。
ウオッカと武豊騎手は、人馬一体となって果敢なアタックを何度も
試みるのです。
1頭分外へ、前が詰まったら外へ。外の馬に接触して一旦は内に
押しやられますが、反動をつけて馬群をこじ開けるのです。
そして、ディープスカイの勝利が濃厚と思われたとき、待望の間隙
がウオッカの目の前に現れるのです。
その瞬間、閃光のようにウオッカが弾けたのです。ゴールまで残り
100メートルを切ったあたりで。
早めに先頭に立ったディープスカイを驚異的な瞬発力で、並ぶ間
もなく、瞬時にかわしてゴール。
女王が、安田記念連覇を果たした瞬間でした。着差は、3/4馬身
でしたが、7馬身差の前走ヴィクトリアマイルより圧巻でした。
結果として、この大激戦がウオッカの強さを、よりいっそう際立たせ
ました。
ファンを感動させた、昨秋の天皇賞(秋)のような戦いを勝ち切る、
そのインパクトの強さも、この馬の優れた点といえるでしょう。
今回の勝利でメジロドーベルを超えて牝馬最多のGI6勝目を挙げ
獲得賞金は牝馬初の10億円を突破しました。
今年の2月に引退した永遠のライバル、ダイワスカーレットと繰り
広げた数々の死闘。
そして2度の海外遠征。その経験はすべて血となり、肉となってい
たのです。
GI最多タイの7勝、さらにどの馬も達成していない金字塔も見えて
きました。
日本中の競馬ファンを魅了するウオッカ。年を重ねるごとにダービ
ー馬は輝きを増しています。



